パロサントという言葉を耳にする機会が増えています。スピリチュアルな香りアイテムとして注目されているパロサントは、南米原産の香木で、「聖なる木」として古代から人々に愛されてきました。
本記事では、パロサントの歴史や流行の背景、さらに天然石の浄化にどのように役立てられるのかについて詳しくご紹介します。
パロサントとは?
パロサント(Palo Santo)は、スペイン語で「聖なる木」を意味し、ペルーやエクアドルなど南米に自生する香木の一種です。樹種は Bursera graveolens。
この木は古代インカ文明の時代から、浄化やヒーリング、儀式の場で使用されてきました。
パロサントの木には、リモネンやテルペンといった化合物が含まれています。これらは抗菌作用やリラックス効果を持つ成分であり、浄化と癒しの感覚をもたらします。
燃える際に放つ甘くスモーキーな香りそのものが気分を高揚させ、不安やストレスを軽減する効果があるとされています。
パロサントはいつから流行している?
パロサントが注目を集めるようになったのは、2020年代に入ってからです。
特に2022年以降、ヨガや瞑想の人気とともに、浄化アイテムとしての需要が急増しました。
パロサントの木片は、独特の木目と柔らかな色合いが特徴で、ナチュラルで洗練された雰囲気を演出し、インテリアとしてもファッション性の高いアイテムです。
コロナ禍を経て、人々の間で「癒し」や「浄化」への関心が高まりました。特にヨガや瞑想を実践する人々にとって、パロサントは手軽に使えるアイテムとして人気を集めています。
インスタグラムやTikTokなどで、パロサントを焚く印象的なシーンがシェアされ、若い世代を中心に広まりました。
パロサントの香りは、その独特な甘さとスパイシーさ、ウッディな深みが特徴です。焚いたときに漂う香りは、心を落ち着けると同時に浄化作用があるとされています。
火を使わずにそのまま置いても、ほのかな香りが楽しめます。
天然石の浄化にパロサントを使う理由
パロサントは「聖なる木」として知られ、煙がネガティブなエネルギーを払い、石をポジティブなエネルギーで満たすと信じられています。
甘く柔らかでウッディな香りは、セージよりも穏やかで、室内でも心地よく使えます。また、煙の量が少なめで扱いやすく、浄化後も空間に優しい香りが残ります。
石だけでなく自分や空間のエネルギー調整にも使えるため、汎用性が高く天然石との相性も抜群です。
効力の差としては、強力な浄化をしたいときやエネルギーのリセットを目指す場合はセージがおすすめです。優しく穏やかな浄化を求め、ポジティブなエネルギーを補充したい時はパロサントがよいでしょう。
煙による浄化はどんな石にも対応しているので、自分の持っている石によってセージとパロサントを使い分けてもいいでしょう。
パロサントを使った天然石の浄化方法
• パロサントスティック
• 耐熱皿やセラミックプレート
• 浄化したい天然石
浄化の手順
⒈パロサントスティックの端に火をつけ、数秒後に吹き消す。
パロサントから煙が立つ状態になったら準備OK!
⒉煙に石をくぐらせる
浄化したい石に煙をゆっくりと何度かくぐらせ、浄化の意図を込めて祈ります。
石を置いている部屋や棚全体にも煙を行き渡らせ、ネガティブなエネルギーを払い、空間の浄化も一緒に行いましょう。
⒊プレートにおいて、終わるまで煙を楽しむ
パロサントの木は非常に密度が高く、火がゆっくりと燃え進む性質があります。このため、火をつけても一瞬燃焼し、その後すぐに煙だけが残る形になります。
燃え続けることがないため、安全性が高いですが、使用後は必ず完全に消えていることを確認してください。自然に消えた後も香りが十分漂うので、火を長く燃やす必要はないです。
パロサントを選ぶ基準:サステナブルな消費の追求
最近ではパロサントの人気が高まるに連れ、乱獲や環境への影響が懸念されています。そのため、サステナブルな方法で収穫された製品を選ぶことが重要です。
具体的には、自然に倒木したものや枯れた木から採取されたパロサントを扱う信頼できる供給元を選びましょう。
また、認証機関が発行するエコロジカルな基準を満たした製品を探すこともポイントです。こうした選択は、地球環境の保護に貢献するだけでなく、よりピュアなエネルギーを持つとされるパロサントを楽しむことにつながります。消費者としての選択が、未来を守る一歩となります。
パロサントは、浄化アイテムとしての効果だけでなく、その甘い香りとスモーキーな煙が癒しをもたらす特別な存在です。古代の伝統を現代に活かしながら、天然石や空間、自分自身のエネルギーを整えるために役立ててみてはいかがでしょうか。お気に入りの天然石と組み合わせて、パロサントの魅力を存分に楽しんでください。